ファーストディセント!?
プットイン:堰堤少し下流(右岸)
テイクアウト:集落の沈下橋手前(右岸)
コース長:約8km
水位:元小西観測所 1.02m→1.00m
水質:95点(序盤)→85点(中盤)→88点(終盤)
DR所要時間:120分
コース中の堰堤:2箇所
使用艇:クリークボート
紀伊半島(櫛田川まで紀伊半島らしい)東北部に集中的に降った雨のおかげで、実に7回も下見に足を運んだこの雲出川のアッパーセクションをダウンリバーする事が実現しました。
序盤はゴルジュと淵がとても美しい渓谷になっていて、増水にもかかわらず水質が非常に素晴らしい。
この翌日櫛田川の中・下流部を下ったのですが、蓮ダム自体流入はそんなに増えておらず、むしろ櫛田川の左岸側(北側)の支流の流入量が多くて、雲出川の源である三峰山(みうねやま)一帯は保水能力が大きいしっかりとした良い山であると感じました。
「森林は天然のダム」
森林を保全育成する事こそ本当の治水と言えます。
人工のダムは水質を悪化させるだけでなく、常時貯水している事自体、決壊時にはダム下流に大惨事をもたらす「爆弾」のようなものです。
土砂は堰止められ、山のミネラルの運搬という川の大きな役割をもスポイルされ、漁業にも近い将来形になって大きな影響をもたらす事でしょう。
言いたい事の十分の一にも触れてはおりませんが、本来の自然の美しさを一人でも多くの人に感じて欲しいし、ダムを安直に肯定する人達には憂いを感じます。
中盤から川が開けて明るくなりますが、全体的に岩盤部が多くて景観も良く、そこそこの瀬が続いて楽しく下れます。
源流部は堰堤の危険性もあるので、このあたりからのスタートも良いかもしれません。
終盤になると平均勾配が非常に大きくなり、中・大岩ゴロゴロのハイテンション区間となります。
この水量でもホールパンチが強いクリークボート必須で、ノーミスならプレイボートでも大丈夫かもしれませんが、流速よりもスピードを付けられない状態で連続ドロップに突入という箇所がいくつもありました。
クリークボートに乗るという事は、安全マージンを持つという意味もありますが、積極的なラインで川を下る事ができ、プレイボートとは違った楽しさがあります。
まだ所有していない人には上級者のアドバイスを良く聞いて、是非とも手に入れて頂きたいと感じます。
また、一箇所大岩に挟まれた水圧の高い落ち込みにログが入っていて、とっさに乗り越える事ができましたが、非常に怖い思いをしました。
保津川でも分かっていてもヒヤヒヤしますが、腕に自身があっても、ログは可能な限り近づかない方が良いと思います。
あくまで予想ですが、この区間は勾配からしても、超増水時にクラス4+位まで難易度が上がる川相だと思います。
個人的には次回も同じくらいの水量でこの最後の区間だけを二、三本下ってみたいと思っています。
序盤はやや深い渓谷になっていて、美しく神秘的な景色がそこにあります。水質は上湯川や中奥川と並ぶくらいの最高レベル。スタート直後にいきなり落差のある瀬があります。
この区間の堰堤は二箇所。問題は最初の堰堤の前後はゴルジュになっているため迂回する事ができない事。この日は水の薄い箇所をクリークボートで突っ切りましたが、これ以上増水すると危険。堰堤後はゴルジュ帯が続くため、増水時はこのセクションはあきらめるしかないです。二つ目の堰堤は巻くのは簡単です。
コース中盤から川が開け、ロードサイドボーティングとなります。2.5級程度の瀬がいくつかありますが、難易度は高くありません。切り立った屏風岩もあり、景観は良いです。
コース終盤の3kmは平均勾配が大きくなり、大き目の岩が転がっています。完全にクリーキングの川相で、落差が大きく先が見えないため、小さなエディを取りながら慎重にラインを探していきます。この日の水量でもドロップ後の巻きは強く、ホールパンチの強いクリークボート必須。

